ゲヌス・フェスティバル は ウィーン の シュタットパルク で、 母の日 の 週末 の 2027年 5月 7日 から 9日 まで 開かれる、 入場 無料 の 3日間 の 地域 グルメ祭。 AMA 認証 の オーストリア 生産者 が 100 以上 出店 する。 2027年 の 営業 時間、 出店者、 価格 は 未発表 の ため、 本ガイド は 2026年 の 実績 を 基準 に している。
オーストリアには9つの州があり、紙の上では9つの異なる食文化がある。南東部のかぼちゃ種子油、西部の山のチーズ、東部のドナウの魚とパンノニア地方のパプリカ。年に一度、母の日の週末に、その地図の大部分がウィーンのリング沿いに延びる細長い芝生へ店を広げる。それが「ゲヌス・フェスティバル」だ。「ゲヌス(Genuss)」はドイツ語で「楽しみ、味わう喜び」を意味し、入場は無料である。
先に断っておきたいことがある。このフェスティバルは、9つの州別パビリオンで構成されているわけではない。主催者は会場を4つのテーマ世界に分けており、100以上の出店者をつなぐのは郵便番号ではなく、国の品質認証だ。タイトルの「9州」は編集上の切り口で、何を、どの順で探すかを決めるためのもの。どの州のブースも必ずあるという約束ではない。以下もすべて同じ方針で書いている。2027年の詳細が未発表の部分には、2026年のパターンであることを明記した。
公式サイトで確認できるのは、2027年5月7日(金)〜9日(日)、シュタットパルク、母の日の週末という点のみ。営業時間、出店者リスト、プログラム、価格はまだ発表されていない。以下に挙げる時間(金曜11:00〜21:00、土曜10:00〜21:00、日曜10:00〜17:00)は2026年のもので、2022年から変わっていない。ブースの価格はどの年も公表されていないため、本ガイドでも金額は一切示さない。
ゲヌス・フェスティバルとは何か
主催は、オーストリアの農産物マーケティング機関AMA-Marketingの一部であるARGE Netzwerk Kulinarikと、ウィーン市の公園局だ。出店者は全員、2004年に創設された国の認証制度「AMA GENUSS REGION」を掲げている。要するに、地域の原料、法定基準を上回る品質、生産過程での検査を約束する認証である。来場者にとってはここが大切だ。本物と観光客向けの店を見分ける必要はない。ブースが開く前に、すでに選別されているからだ。
形式はシンプル。農家、小さな製造所、レストラン経営者が公園に出店して試食と販売を行い、シェフが会場で調理する。17回目と告知された2026年は、ヴァインフィアテル産のピーナッツ、オーバーエスターライヒ産のキャビア、ウィーン産のエスカルゴが注目を集めた。かつてより規模は小さく、2011年と2017年の報道では約170〜190ブースだったが、2022年以降は「100以上」とされている。出店者200という古い記事は、現状に合っていない。
4つの世界は、Wald & Wiese(森と草原)、Erde(大地)、Wasser(水)、Spezialitäten(特産品)。これが公園を歩くもうひとつの道筋で、主催者自身が使っている構成でもある。
州ごとの試食リスト
ブースで尋ねるための問いのリストとして使ってほしい。出店が確実な店のリストではない。2027年に誰が来るのかは、公表資料のどこにも書かれていない。
シュタイアーマルク州。 地理的表示(PGI)で保護されたかぼちゃ種子油。煎った種を搾った油で、赤みを帯びた深い緑色とナッツのような風味が特徴だ。1リットルに種が約2.5〜3キロ必要になる。定番の使い方はポテトサラダやスープにかけること。バニラアイスにかける料理人も多い。
チロル州。 燻製して産地が保護されたベーコン、ティローラー・シュペック。加えて、アルムケーゼや辛口のグラウケーゼといったアルプスのチーズ。2021年には、州内に約200の認証事業者がいた。
フォアアールベルク州。 産地が保護されたベルクケーゼとアルプケーゼ。ベルクケーゼは6〜24カ月熟成させ、アルプケーゼは夏の生乳から作る。フォアアールベルクのブースを見つけたら、「これは何カ月熟成ですか」と尋ねてみよう。
ザルツブルク州。 ピンツガウアー・ビアケーゼなどの干し草ミルクのチーズ。シェフが調理していれば、デザートのザルツブルガー・ノッケルンも。
ケルンテン州。 酵母入りのレーズンケーキ、ケルンドナー・ラインドリング。2025年の出店者だったケルンテン産の黒にんにくや、2026年に見られたストーンパイン(ハイマツ)のソーセージ、ノックベルガー・ツィルベンヴルストも。
オーバーエスターライヒ州。 インフィアテル地方の塩漬けベーコン、インフィアトラー・ズルシュペックと、澄んだ山の水で育てたチョウザメのキャビア、アルペンカヴィア。チョウザメは最初のキャビアが採れるまで8〜10年かかる。値札が高めなのも納得だ。
ニーダーエスターライヒ州。 ヴァッハウのアプリコット(収穫は7月なので、5月は生の果実よりジャム、蒸留酒、リキュールを探したい)、2026年の目玉だったヴァインフィアテルのピーナッツ、ヴァルトフィアテルのケシの実。
ウィーン。 ウィーンを代表するワイン、ゲミシュター・サッツ(畑の混植混醸ワイン)と、2014年創業で年間30万個以上を出荷するエスカルゴ製造所ググムック。ウィーンでエスカルゴとは意外だが、それこそが面白いところだ。
ブルゲンラント州。 パンノニア地方の料理。草原で育った牛、マンガリッツァ豚、パプリカ、ツヴァイゲルトとブラウフレンキッシュ、甘口のルスター・アウスブルッフ。豚の話に興味があれば、同じ品種をハンガリー側で追ったブダペストのマンガリッツァ・フェスティバルガイドも参考になる。
3日間のプラン
- 5月7日(金):2026年のパターンでは11:00開場。その直後の早い時間が最も空いている。5月6日(木)は昇天祭なので、金曜は連休にする人が多いかもしれない。確認できる情報はなく、単にカレンダー上の話だ。
- 5月8日(土):午前にナッシュマルクト、午後にフェスティバル、夜はホイリゲ。
- 5月9日(日):母の日。2026年のパターンでは、この日が最も早い17:00に閉まる。ナッシュマルクトの食品屋台は休み。日本の母の日も同じ5月第2日曜なので、家族へのお土産に生産者の商品を選ぶのもよい。
- 小額紙幣の現金を持参。価格表はなく、小さな生産者はカードを使えないことがある。
- 芝生の屋外なので重ね着で。5月は日中17〜22℃が目安だが、夜は冷え込み、雨も多い。
シュタットパルクへのアクセスと宿泊
地下鉄U4のStadtpark駅が公園の入口に面している。リング側の最寄りはU3のStubentor駅で、トラム2番はWeihburggasseに停まる。空港からはシティ・エアポート・トレインでWien Mitte駅まで16分、そこから徒歩か地下鉄で公園へ行ける。ウィーンの1回券は2026年に3.20ユーロ、24時間券は10.20ユーロだった。48時間券と72時間券は2026年1月1日に廃止されたため、3日間滞在なら長期券と比べてみる価値がある。2027年の運賃は未定だ。
公園から徒歩数分圏内に、インターコンチネンタル、ヒルトン・ウィーン・パーク、メルキュール・グランド・ビーダーマイヤーなどのホテルがある。料金は日程次第で、確認できた比較サイトはどれも2027年5月をカバーしていなかったため、金額は挙げない。2026年5月はユーロビジョン・ソング・コンテストの開催で特に混み合った。昨年の料金を目安にしにくい理由のひとつだ。無料キャンセルの条件で予約しよう。
公園は1862年に開園。終日開放されていて段差もなく、水遊びのできる大きな遊び場がある。家族連れにも動きやすい。
フェスティバルの周りで食べ歩く
フェスティバルは軽くつまみ歩くイベントなので、フードツアーはその前後に組み込むのが効率的だ。以下は2027年5月7〜9日に空きが見つかったもの(各カードに空き状況を記した)。
ウィーンフードツアー:コーヒーハウス、マーケット、ランチ&ストリートフード
ウィーンのコーヒーハウス文化とマーケットを少人数で歩く。ランチとストリートフード付きで、所要は約5時間半。フェスティバルと重ならない午前中に向いている。空きがあるのは金曜と土曜のみ。
ウィーンを味わう: Do Eat Betterによる完全食事ウォーキングフードツアー
一食分をまるごと味わう構成のウォーキングツアーで、所要は約3時間半。フェスティバルの3日間すべてに空きがあるので、日曜の公園訪問の前後にも入れやすい。
ウィーン初日ツアー:コーヒーハウス、ストリートフード&ローカルのヒント
所要3時間弱の短めのオリエンテーション。コーヒーハウス、ストリートフード、地元のヒントを巡る。フェスティバル前の金曜の到着日に収まりやすい。空きがあるのは金曜と土曜。
ナッシュマルクト:金曜か土曜に。日曜は避ける
ナッシュマルクトは1774年から、ヴィーンツァイレ沿いで食料品を売ってきた。公園から約2キロで、U4で結ばれている。食品屋台は日曜が休みだ。フェスティバルが最も短い日が、別の場所で過ごす日でもある。土曜にはすぐ隣でのみの市が立ち、午前から午後の早い時間まで開く。営業時間は店ごとに異なるので、事前に確認しておこう。
市場を埋める地中海料理、レバント料理、オーストリア料理の屋台を一度に味わいたいなら、ガイドと回ると無駄に歩かずに済む。
ウィーン・フード・アンド・ワインのテイスティングツアー(少人数グループ向け)
ウィーンの知られざる名店を、食とワインのテイスティングで巡る少人数ツアー。所要は約3時間。3日間すべてに空きがある。
ナビエルのウィーン料理教室
所要3時間のウィーン料理教室。屋内で、日曜を含む3日間すべてに空きがあるので、雨の午後に向いている。
ホイリゲで過ごす夜
ホイリゲとは、その年に収穫したばかりのワイン、そして転じて、ワイン生産者が自らそれを注ぐ居酒屋のことだ。ウィーンには約100軒あり、市内には約600ヘクタールの葡萄畑がある。自家製ワインを売る権利は、1784年の皇帝ヨーゼフ2世の勅令にさかのぼる。入口の上に掛けた枝は、営業中のしるしとされてきた。定番の注文は、白ワインを炭酸水で割ったG’spritzter(ゲシュプリッツター)に、ビュッフェの一皿を添える形だ。
位置づけは正確に押さえておきたい。ウィーンのホイリゲ文化は2019年に、オーストリア・ユネスコ委員会を通じて、同国の無形文化遺産の国内目録に加えられた。これは国内の登録であり、ユネスコ世界遺産ではない。観光客向けの色が最も濃いのはグリンツィング地区で、ドナウ左岸のシュタマースドルフは地元色が強いとガイドは伝える。営業日は不定期で、現金のみの店も多いので、事前に確認しよう。
ウィーン近郊田園半日ワインツアー(食事&送迎付き)
食事と送迎が付く、田園地帯の半日ワインツアーで、所要は約4時間。3日間すべてに空きがある。街中ではなく、葡萄畑でワインを味わいたい人向け。
プライベートな隠れたワインセラーでのウィーンのワインテイスティング
個人所有のセラーで45分のテイスティング。本ガイドで最も短く、最も手頃な選択肢だ。空きがあるのは金曜と土曜のみ。
ウィーンディナー、ワイン&カクテル:少人数制イブニングツアー
ディナー、ワイン、カクテルを楽しむ夜の少人数ツアーで、所要は約4時間。空きがあるのは金曜と土曜。ホイリゲを外す場合の、土曜の夜の代案になる。
1日足すなら:ヴァッハウ
公園でワインへの興味が湧いたなら、ドナウ沿いのヴァッハウ渓谷が自然な延長線上にある。ここのワインは、生産者協会ヴィネア・ヴァッハウの3段階の格付けを使う。最も軽いのがシュタインフェーダー、中間がフェーダシュピール、最も豊かなのがスマラクトだ。ヴァッハウの文化的景観はユネスコ世界遺産(2000年登録)。5月10日(月)は平日で、日曜の休業が明けているので狙い目になる。
ただし、これはワインの祭りではない。公園にワインはあるものの、中心はあくまで食で、ワイン生産者のリストも公表されていない。ワイン主体の旅なら、構成のしっかりしたイベントとしてラインガウ・グルメ&ワイン・フェスティバルや、ポルトガルのエッセンシア・ド・ヴィーニョも見てほしい。
ウィーン発ヴァッハウ渓谷とワインテイスティング少人数ツアー
ウィーン発の少人数制ヴァッハウ渓谷ツアー。ワインテイスティング付きで、所要は約8時間半。3日間すべてに空きがある。本ガイドで最も長いツアーなので、行くなら最初に予約したい。
予算の考え方(正直なところ)
入場は無料なので、主な出費はホテル、交通、そして買うものだ。ブースの価格は公表されていないため、小額紙幣の現金を持ち、何を持ち帰りたいかを先に決めておくのが正直なアドバイスになる。上記のホイリゲやその他の体験は、各カードに記載の日程での料金を載せている。これらの料金は2026年10月にフェスティバル期間で確認したもので、変わる可能性がある。希望の日程で必ず確認してほしい。
実用情報
よくある質問
2027年のウィーンのゲヌス・フェスティバルはいつ開催される?
2027年5月7日(金)から9日(日)まで、母の日の週末にシュタットパルクで開かれる。主催者のサイトには現時点で日程の告知(セーブ・ザ・デート)しかない。2027年の営業時間は未発表で、2026年は金曜11:00〜21:00、土曜10:00〜21:00、日曜10:00〜17:00だった。この時間は2022年から変わっていない。確約ではなく、あくまで見込みのパターンとして扱ってほしい。
ゲヌス・フェスティバルは入場無料?
公園もフェスティバルも入場は無料だ。支払いが必要なのは、試食用の料理や持ち帰り用の商品を売る各ブース。どの年の価格表も公表されていないため、一皿や試食がいくらかは誰にも断言できない。小さな生産者はカードを使えない場合があるので、念のため小額紙幣の現金を用意しよう。
オーストリア9州すべてが出店している?
9つのパビリオンがあるわけではない。フェスティバルは4つのテーマ世界(Wald & Wiese、Erde、Wasser、Spezialitäten)で構成され、AMA GENUSS REGION認証を持つオーストリア各地の生産者が集まる。9州で読み解くのは、何を探すかを決めるための本ガイド独自の切り口だ。毎年すべての州がブースを出す保証は、どの情報源にもない。
シュタットパルクへの行き方は?
地下鉄U4のStadtpark駅が公園に直結している。U3ではリング側に近いStubentor駅が最寄りで、トラム2番はWeihburggasseに停車する。U3とU4の乗換駅Landstraße(Wien Mitte)からは徒歩圏で、空港からの列車も接続している。工事で経路が変わることがあるため、当日はウィーン市交通局(Wiener Linien)の経路検索で確認しよう。
ナッシュマルクトと組み合わせられる?
可能だが、曜日に注意したい。ナッシュマルクトの食品屋台は日曜が休みで、2027年5月9日は日曜、2026年のパターンではフェスティバルの最も短い日でもある。ナッシュマルクトは金曜か土曜の午前中に回り、午後を公園に充てるのがよい。
ホイリゲはユネスコ世界遺産?
いいえ。ウィーンのホイリゲ文化は、オーストリア・ユネスコ委員会を通じて、同国の無形文化遺産の国内目録に登録されている。これは国内の登録であり、ユネスコ世界遺産ではない。一方、ヴァッハウの文化的景観は2000年に登録された世界遺産だ。
子ども連れでも楽しめる?
シュタットパルクは開放的で段差がなく、水遊びのできる大きな遊び場もあるため、ベビーカーや落ち着きのない子どもがいても動きやすい。ただしフェスティバルはグルメ祭なので、土曜の午後は混雑が予想される。会場のトイレに関する確かな情報は見つからなかったため、近くのカフェの利用も考えておこう。
参照
- Genuss-Festival officiel (Save the Date 2027) — Genuss-Festival
- BMLUK communiqué Genussfestival 2026 — BMLUK (Austrian agriculture ministry)
- Communiqué AMA Genuss-Festival 2026 (17/04/2026) — AMA-Marketing
- Visiting Vienna Genussfestival — Visiting Vienna
- wien.info Genussfestival — Vienna Tourist Board
- wien.info marché aux puces Naschmarkt — Vienna Tourist Board
- BMLUK Steirisches Kürbiskernöl g.g.A. — BMLUK (Austrian agriculture ministry)
- Ja! Natürlich Erdnüsse aus Österreich — www.janatuerlich.at
- Österreichische UNESCO-Kommission, Heurigenkultur — Austrian UNESCO Commission
- VOR Frühlingsticket Wachau — www.vor.at